ヨーグルトに含まれるフェカリス菌って何?効果と摂取方法を確認しよう

「フェカリス菌はアレルギー体質に良いと聞いたけど、ほかの腸内細菌とどう違うの?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか。

サプリにフェカリス菌という名前が書かれていた場合、どのような効果が期待できるか知っていたほうが、飲む目的もできやすいでしょう。

そんなあなたに朗報です。
「フェカリス菌は特許の取得された“様々な健康効果が証明されている”もの」なのです。

正確にお伝えすると、フェカリス菌は特許を取得しているものも多く、その効果が証明されているものがあります。
乳酸菌やビフィズス菌は何となく知っていても、乳酸菌の一種であるフェカリス菌を詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。

フェカリス菌は死菌後でも効果があることがわかっているだけでなく、免疫力アップやアレルギー症状の対策にも使うことができるため、腸内環境を整える以外の目的でも使えます。

このページでは、フェカリス菌の特徴と、どのような効果が期待できるのか詳しく解説しています。
フェカリス菌のことが気になった方がこのページを参考にしていただけたら幸いです。

1・フェカリス菌とは?

フェカリス菌とは乳酸菌の一種です。フェカリス菌とは
健康な人から見つかった乳酸菌で、乳酸菌は棒状の形をしていることが多いのに対し、フェカリス菌は球菌に分類されています。

まずは、

  • フェカリス菌の正式名称
  • 人の大腸に生息する乳酸菌
  • 殺菌されても効果がある
  • フェカリス菌の種類

これら4つの項目について解説します。

1-1・フェカリス菌の正式名称

まずはフェカリス菌の名称について詳しくみていきましょう。

・Enterococcus faecalis

フェカリス菌の正式名称は、Enterococcus faecalis(エンテロコッカス・フェカリス)。
乳酸菌の一種であるエンテロコッカス科エンテロコッカス属のフェカリス菌です。

・エンテロコッカス・フェカリス菌とストレプトコッカス・フェカリス菌

フェカリス菌を調べていくと、「エンテロコッカス」と「ストレプトコッカス」という名前の違いがあることに気が付きます。
フェカリス菌は球状で鎖のような形状をしていることからストレプト(連鎖)コッカス(球菌)と呼ばれていたのですが、1984年からはエンテロコッカス属に分類されたためです。

エンテロ(腸内の)コッカス(球菌)という意味を持っています。

1-2・人の大腸に生息する乳酸菌

フェカリス菌は人や動物の腸内に生息する乳酸菌です。
初めて発見されたのは1906年でイギリス人によるものでした。
その後、1986年にはフェカリス菌の一種である、フェカリスFK-23株が発見されたのです。
このフェカリス菌の発見により、加熱殺菌しても強い乳酸菌で、免疫力やアレルギー対策に効果が期待できる善玉菌として注目されるようになりました。

1-3・殺菌されても効果がある

フェカリス菌の特徴ともいえる性質が、殺菌しても効果が期待できることです。
従来の乳酸菌は腸に届けることが重要とされ、加熱殺菌されたものは意味がないと考えられていました。
最近の研究では、乳酸菌全般は死滅しても腸内環境を整える働きがあると論文で発表されるようになり、死菌であっても意味があることがわかっています。

乳酸菌のなかでもフェカリス菌は、死菌でも効果があることがわかっています。
殺菌しても安定しやすいフェカリス菌は、加熱殺菌が義務付けられている食品でも、手軽に取り入れやすい菌だといえるでしょう。

1-4・フェカリス菌の種類

フェカリス菌といっても多数の種類がみつかっています。

  • EC-12株
  • FK-23株
  • EF-621K株
  • EF-2001株

これら多数の種類があり、それぞれ作用は異なっています。
フェカリス菌が持つ特徴の小さなサイズであることに種類の変わりがなく、少量で大量の乳酸菌を腸の隅々まで届けるのに最適な乳酸菌です。

・EC-12株

フェカリス菌のEC-12株は免疫機能をアップする乳酸菌として注目されています。
腸内に到達したEC-12株は、腸管にあるパイエル板のM細胞から取り込まれ、免疫細胞に働きかけ免疫機能を調節する乳酸菌だといわれています。

EC-12株の免疫機能をアップさせる働きは、特許も取得しているようです。
出願人はコンビ株式会社となっており、フェカリス菌EC-12株による免疫作用を持つRNAに対する特許取得となっています。
詳しいデータは、日本国特許庁のデータでご確認いただけます。

ほかにも多数のエビデンスが証明されている乳酸菌で、次のような対策としても使うことができます。

  • 腸内環境の改善
  • 抗炎症作用
  • 皮膚炎症抑制作用
  • 花粉症改善作用
  • 床ずれへの有効性

・FK-23株

フェカリス菌の一種であるFK-23株も、数々の特許を取得している乳酸菌です。
免疫力を高める作用や腸内環境を整える効果、肺炎への効果が認められています。

  • 白血球減少治療剤
  • 抗腫瘍剤およびその製造法
  • 毒性軽減剤
  • C型肝炎治療剤
  • 感染防御剤

これらに対しニチニチ製薬株式会社は、FK-23株で特許を取得しています。

FK-23株は、インフルエンザによる肺炎に効果が証明されています。フェカリス菌とは
インフルエンザに感染すると肺の防御作用として炎症がおこりますが、過剰な炎症がおこることで呼吸障害になり、最悪の場合は死亡することもある病気です。

そこでフェカリス菌のFK-23株を摂取することで、肺の炎症を抑制し、Ⅱ型肺胞上皮細胞を増殖させ、肺機能障害を緩和させることが確認されました。
インフルエンザモデルマウスで、生理食塩水投与グループは生存率16%だったのに、FK-23株を投与したグループでは45%にまで改善されたそうです。

詳しいデータはニチニチ製薬株式会社が発表しています。

さらにFK-23株を酵素溶解した乳酸菌抽出物「LFK」という物質に対しても、特許を取得しています。

  • 血圧降下作用
  • 抗アレルギー作用
  • 赤ら顔の改善
  • 色素沈着抑制

これらに対し特許を取得しています。

とくに女性にとっては、色素沈着への効果が気になるのではないでしょうか。
モルモットを使って実験したところ、LFKを摂取したグループは、色素沈着を35%抑えることができました。
紫外線を浴びやすい環境で、シミがすぐにできてしまう方は、フェカリス菌のLFKを摂取して予防してみましょう。

FK-23菌は殺菌されて死菌になることで、小腸から吸収されやすく、免疫力をアップさせます。
ニチニチ製薬株式会社は、特定の温度で加熱殺菌することで、免疫力作用を刺激することを発見したそうです。

・EF-621K株

フェカリス菌のEF-621K株を研究開発している企業は、株式会社ダイヤ製薬です。
EF-621K株は加熱殺菌した死菌ですが、死菌でも効果を発揮することがわかっています。

EF-621K株は、TNFやサイトカインとも呼ばれる、がん細胞を破壊する白血球の働きを基準にし、それに合格したフェカリス菌だけを製品化しています。
そのため免疫力を高める活性力が安定しており、アレルギー疾患への働きも期待されている乳酸菌です。
安全性が高いことから、病院やクリニックでの使用実績もあります。

詳しいデータは株式会社ダイヤ製薬の公式サイトにて確認いただけます。

・EF-2001株

フェカリス菌のEF-2001株は、腸内環境の改善、免疫力アップの効果が期待できる乳酸菌です。

便秘モデルのマウスを使って、EF-2001株を投与したところ、便秘改善への可能性が示されました。
潰瘍性大腸炎モデルマウスでは、EF-2001株を3週間摂取させたところ、大腸粘膜組織は正常に戻ったことがわかったのです。
さらに免疫力アップの効果を調べるために、EF-2001株を投与したマウスからパイエル板を採取し調べたところ、IgAとIgG1抗体の両方を増やすことが確認されました。

ほかにも次のような効果が実験でわかっています。

  • 肝機能改善効果
  • 記憶障害の改善

記憶障害の効果が得られたのは、EF-2001株により腸内環境が改善されたことが影響したと考えられています。
うつ病と便秘は関係性があるといわれており、心や脳機能の問題にも腸内環境を改善させることが有効だと考えることができるのです。


2・フェカリス菌の効果

フェカリス菌の株に対するさまざまな効果を紹介してきましたが、株が違っても基本的な要素は似ています。
次のような効果を期待し摂取するために役立つ乳酸菌です。

  • 免疫力をあげる
  • 肺炎予防
  • 花粉症対策
  • 整腸効果
  • 痩せ菌

これら6つの効果が期待できるのが、フェカリス菌の特徴となっています。
具体的な効果についてみていきましょう。

2-1・免疫力をあげる

フェカリス菌が免疫力アップと関係があるといわれるのは、腸にあるパイエル版に影響するからです。

【パイエル板とは?】
回腸や結腸にパイエル板は存在し、リンパ様器官で免疫機能を持っています。
体全体にある免疫器官のうち、腸内には60~70%もの免疫が集まっており、これに関与するのがパイエル板です。腸内に有害物質が入り込んでくると、パイエル板は異物への攻撃や排除を命令します。
パイエル板が指令する免疫細胞とは、ヘルパーT細胞とB細胞で、がん細胞を攻撃するNK細胞という白血球も含むのです。
命令を受けた白血球は異物への攻撃を開始し、私たちの体は病気から守られています。腸内に住み着く細菌のなかには、乳酸菌のように体にとって有益なものもあります。
免疫機能が正常に働いていれば、これらの菌に対し攻撃しないようになっているのです。
ところが免疫機能が問題をおこすと、有害ではないものにも攻撃してしまい、アレルギーなどの自己免疫疾患となります。パイエル板の働きは年齢とともに低下しやすく、加齢とともに病原菌やがんを排除する力が弱くなり、病気にかかりやすくなってしまうのです。
病気を防ぐなら腸内環境を整えることが大切だといえるでしょう。
【パイエル板に働きかけるフェカリス菌】
フェカリス菌は通常の乳酸菌より小さく、腸の隅々までいきわたる性質があります。
小腸から吸収されたフェカリス菌は、パイエル板に入り込み免疫力を高めるのです。

  • 年齢により感染症にかかりやすくなった方
  • 食生活が悪く便秘しやすい方
  • ストレスを多く抱えやすい方
  • 運動不足を感じる方
  • がん治療などの副作用を軽減したい方

フェカリス菌の免疫力アップ効果は、これらの人におススメです。

EF-2001株のように抗がん剤との併用で効果が得られやすいフェカリス菌もありますから、免疫力をアップさせながら治療を進めたい方にも使われています。
抗がん剤との併用使用については、日本ベルム株式会社のBRM乳酸菌EF-2001の詳細を確認してみましょう。

2-2・肺炎予防

フェカリス菌は、世界初で肺炎に対する特許を取得している乳酸菌です。
その種類とはFK-23株で、ニチニチ製薬株式会社が特許を取得しています。
FK-23株の説明欄でも紹介しましたが、もう一度簡単に解説しましょう。

マウスにFK-23株を7日間投与したグループと、生理食塩水のみを与えたグループで比較しました。
するとFK-23株と投与したグループでは、インフルエンザウイルスによる肺の過剰な炎症を抑制し、肺の保護たんぱく質の分泌や、ガス交換に関わるⅡ型肺胞上皮細胞の増殖が確認されたのです。
詳しいデータは、ニチニチ製薬株式会社の公式サイトでご確認いただけます。

フェカリス菌を利用しインフルエンザ対策をすることは、免疫力が弱い子どもに対する予防効果が期待できます。

インフルエンザにかかっても抗インフルエンザ薬での治療は可能ですが、最近は薬が効かないウイルスの出現も問題となっているようです。
抗インフルエンザ薬は子どもに投与すると、異常行動も問題となっているため、小さな子どもがいる家庭では、薬の服用に慎重になってしまうこともあるでしょう。
そのような場合にフェカリス菌を予防として使えば、インフルエンザによる肺炎予防につながり、重症化することを防ぐと考えられます。

2-3・花粉症対策

フェカリス菌と花粉症対策の研究データの発表は、伊藤園の調査内容があります。
加熱殺菌したフェカリス菌を含む飲料を飲んでもらったところ、花粉症の症状が改善されたとのことです。

実験は屋内を使用し、人工的な花粉を散布して調査しました。花粉
患者20人に対し何も対策しない状況で花粉を散布した部屋に入ってもらったときと、フェカリス菌を2か月間飲んでもらってから入ってもらったときを比べたそうです。
するとフェカリス菌を飲んでからは花粉症の症状が軽減され、とくに鼻づまりの改善効果が3割減しました。

フェカリス菌は死菌でも効果があることや、小さく大量に摂取しやすいことから、アレルギー性鼻炎への改善効果が期待されています。
生きたまま腸に届く必要はなく、死菌が腸に届くことによって免疫細胞に働きかけ、アレルギー症状が改善したと考えられているようです。

2-4・整腸効果

フェカリス菌はほかの乳酸菌と同様に、腸内環境を整える作用が期待できます。
乳酸菌は糖を栄養に乳酸を生み出す菌のことで、乳酸により腸内環境が酸性になると、悪玉菌の増殖を抑制するのです。

年齢によって便秘になりやすくなるのは、腸内に住み着く善玉菌が減少するからだといわれています。
理想的な便の状態は色やニオイでもわかるものです。
腸内環境が酸性に保たれていると便は黄色くなり、黒く変化しているときは悪玉菌が増殖しているといえるでしょう。
善玉菌が多い状態では便のニオイも少なく、適度な硬さをもっています。

食べ物や飲み物で乳酸菌を摂取すると、一時的に腸内にとどまり腸内環境を整えます。
フェカリス菌などの乳酸菌は腸に定着することはないため、定期的に摂取し続ける必要があるものです。

フェカリス菌を用いた便秘解消効果は、伊藤園の研究で明らかになっています。整腸作用
20~39歳の便秘しやすい男女24人を対象に、飲料を飲んでもらいました。
比較対象はオリゴ糖とフェカリス菌飲料、フェカリス菌が少ない飲料、フェカリス菌を含まない飲料です。
1日1本を2週間続けてもらいました。

その結果は、オリゴ糖とフェカリス菌を含む飲料で便秘改善効果がみられました。
2つの成分を一緒に飲むことで、効果が高まることがわかったそうです。

2-5・痩せ菌

最近のアメリカの研究で、腸内細菌には「痩せ菌」と「デブ菌」の2つのタイプがあることがわかっています。
2013年に米国ワシントン大学のゴードン博士らのチームが発表した内容に記載されていました。

その研究内容とは、肥満タイプの人と痩せ型の人から腸内細菌を取り出し、無菌のマウスに移植して調べたものです。
肥満の人が持つ腸内細菌を移植したマウスは肥満になり、痩せ型の人が持つ腸内細菌を移植したマウスは痩せました。

肥満の人と痩せ型の人とでは腸内細菌の種類が違うことがわかっています。
肥満タイプの人はFirmicutes菌(ファーミキューテス菌)が多く、痩せ型の人はBacteroides 菌(バクテロイデス菌)が多いことがわかりました。
ファーミキューテス菌が多く存在することで余計なカロリーを吸収し、肥満となってしまっているのです。

さらに肥満の人は腸内細菌に偏りがあるのに対し、痩せ型の人は多様性のある腸内細菌となっています。
痩せた人の腸内細菌を肥満の人に移植すると痩せるのですが、逆の場合は痩せ型の人に影響はありません。
なぜなら、痩せている人の腸内細菌には多様性があるためで、デブ菌を移植されても影響が少なかったと考えられているからです。

腸内環境を整え痩せやすくするには、腸内細菌に多様性をもたらすことが重要だといえるでしょう。

フェカリス菌も乳酸菌の一種ですから、サプリや飲料などを利用しながら摂取すれば、腸内細菌の種類を増やすことにつながるでしょう。
サプリを選ぶなら、多数の乳酸菌やビフィズス菌が含まれているものを選んでみてください。


3・フェカリス菌の疑問点

さまざまな効果が期待できるフェカリス菌ですが、実は相性がよくないものもあるのです。

  • ビオチンを食べてしまう
  • 潰瘍性大腸炎の薬の作用

これらの問題を順番に解説していくため、気になる方は参考にしてみてください。

3-1・ビオチンを食べてしまう

フェカリス菌はビオチンを食べてしまうため、アトピー性皮膚炎の方には向いていないともいわれています。

【ビオチンとは?】
ビオチンとはビタミンB群の一種で、水溶性ビタミンのことです。
マウスの実験により皮膚の炎症を抑える効果がみとめられ、アトピー性皮膚炎の方には大切なビタミンだとされています。ビオチンは空腸から吸収されており、腸内細菌によっても合成されています。
不足すると皮膚の代謝に影響を及ぼし、アトピー性皮膚炎が発症しやすく、爪や髪の健康が損なわれてしまうのです。さらにビオチンが不足すれば、さまざまな病気の発症にもつながります。

  • 免疫不全症
  • 糖尿病
  • 皮膚炎
  • うつ病

これらの病気の方も、実はビオチン不足が原因となっていることもあるのです。

【ビオチンとフェカリス菌の関係性】
フェカリス菌はビオチンを食べてしまうため、ビオチン療法を用いている方などは注意が必要です。食べる
しかし、乳酸菌飲料やサプリなどに含まれるフェリカス菌は死菌を使っているものが多く、死んだ状態で摂取するわけですから、腸内に取り込まれてもビオチンを食べてしまう心配はありません。そのようなことから、皮膚のトラブルを抱えやすい方は、死菌が配合されているフェカリス菌を活用しましょう。
ビオフェルミンSなどの整腸剤にもフェカリス菌は含まれていますが、同時にビオチンの生成に関わるアシドフィルス菌も含まれるため、ビオチンへの影響は少ないと考えられます。

3-2・潰瘍性大腸炎の薬の作用

潰瘍性大腸炎の治療薬では、TNF阻害薬が使われることがあります。
TNF阻害薬は今までの治療薬では効果が得られなかった方に使用される薬です。
大腸の炎症に関わるTNFαの働きを抑えるための医薬品で、潰瘍や粘膜の損傷を改善させる効果があります。

【TNFαとは?】
腫瘍壊死因子ともよばれるもので、固形がんに対し出血性の懐死を生じさせる一方、関節リウマチ乾癬などの炎症を発生させる病気とも関係があり、炎症物質となっていることがわかっています。実はフェカリス菌はTNFαの生成能力が高く、TNFαの数値が高くなれば免疫力が向上したことになります。
では、潰瘍性大腸炎でTNF阻害薬を使っている人が、同時にフェカリス菌を服用するとどうなってしまうのでしょうか?フェカリス菌のEF-2001株は、潰瘍性大腸炎に対する実験データがあります。
潰瘍性大腸炎のモデルマウスを使い、EF-2001株を3週間投与させました。
すると下痢や血便の状態が改善され、大腸粘膜組織は正常に戻ったというデータです。
フェカリス菌はTNFαなどの物質により炎症物質を抑制させ、大腸の炎症が抑えられたと考えられています。

つまり潰瘍性大腸炎の対策としてもフェカリス菌は活用でき、TNFαによる炎症抑制効果も期待できることから、大腸粘膜の炎症予防にもなると考えられるのです。
TNF阻害薬とフェカリス菌の併用は問題ないと考えられますが、効果が低下するか心配な方は、医師や薬剤師に相談してからフェカリス菌を服用しましょう。


4・フェカリス菌が含まれる市販薬

フェカリス菌は市販薬にも含まれていますから、腸内環境を整える目的がある方は、次のような医薬品を活用してみましょう。

  • ガスピタン
  • ビオフェルミンS

これら2種類の医薬品について紹介していきます。

4-1・ガスピタン

小林製薬から販売されている市販薬で、お腹のガスによる不快を解消させます。
小泡剤のジメチルポリシロキサンが、胃や腸に発生したガスをつぶす医薬品です。
さらにフェカリス菌、アシドフィルス菌、ビフィズス菌も含まれているため、腸内環境を整えるためにも使うことができます。

  • ガスでポッコリお腹が気になる方に
  • ガスでお腹が痛くなる方に
  • おならが出やすい方に

ガスピタンは医薬品のため、長期服用はすすめられていません。
2週間して症状が改善しない場合は使用を中止し、医師や薬剤師に相談する必要があります。
腸内環境を改善する目的ならフェカリス菌入りサプリを選び、ガスが溜まって不快な症状が出るときにガスピタンを活用しましょう。

4-2・ビオフェルミンS

コンク・ビフィズス菌末、コンク・フェーカリス菌末、コンク・アシドフィルス菌末と3つのヒト由来の乳酸菌が含まれている市販薬です。
コンク・フェーカリス菌末というのがフェカリス菌と考えてください。

ビオフェルミンSは錠剤のものなら5歳から、顆粒は生後3か月から使用できます。
1か月の服用を続けても問題がないようですが、1か月以上続けても症状が改善しない場合は、違う病気も考えられるため、医師に相談してください。

・処方薬にフェカリス菌は含まれていない

ビオフェルミンは医師から処方してもらう、医療用の処方薬もあります。
市販薬との違いは、配合成分です。

  • ビオフェルミン ビフィズス菌
  • ビオフェルミンS ビフィズス菌、フェーカリス菌、アシドフィルス菌

このように市販薬は乳酸菌の種類が多くなっています。

どちらも整腸剤で腸内環境を整える目的で使うことができる医薬品です。
病院で処方される「ビオフェルミンR」という薬は、抗生物質を処方されたときに飲むことが多い薬で、抗生物質で腸内環境が悪くなって下痢になることを抑えます。

・市販薬は処方薬より素人が使っても安全に作られている

処方薬も医薬品もどちらも乳酸菌が入っている薬で、安全性が高くなっています。
しかし、市販薬はその性質上、誰が使っても安全なように配合成分が調節されているものです。
お腹の調子を整える目的なら、市販薬のビオフェルミンSを選ぶと、安全に使いやすいといえます。

・ビオチン不足の注意書きはない

ビオフェルミンSにはフェカリス菌が含まれていますが、ビオチン不足の注意書きはされていません。
アトピー性皮膚炎などビオチン不足が気になる方でも、ビオフェルミンSを飲んでも問題ないと考えられます。


まとめ

フェカリス菌には多数の種類があって、それぞれが特許を取得していることに驚いた方もいるのではないでしょうか。
特許を取得しているということは、ちゃんと研究され効果が証明された乳酸菌だといえます。
サプリや乳酸菌飲料、市販薬にもフェカリス菌は含まれていますから、整腸効果を得たい方は活用してみましょう。

  • 免疫力アップ
  • アレルギー対策

これらにもフェカリス菌はおススメですから、仕事が忙しくなかなか健康対策ができない方も利用してみてください。