ビフィズス菌と乳酸菌の違いとは?本当の便秘解消法

「便秘を解消するためにビフィズス菌を摂取したい、でも本当に効果があるのか疑問」

このような悩みを抱えているのではないでしょうか?

ビフィズス菌を摂取すると整腸作用が得られることは多くの人が知っていますが、実際にはビフィズス菌入り飲料や市販のビフィズス菌薬を飲んでも、思ったほど効果が得られない人もいるのです。

確かにビフィズス菌は飲めば数日ほどは効果が得られるのですが、続けるうちに効果を実感しにくくなる方も少なくありません。

そのような悩みを持っている方に、ビフィズス菌の効果的なとり方を紹介します。

結論からいうと「ビフィズス菌に整腸作用はある」のです。

しかし、効果が長く続かないということは、摂取の仕方を間違えているか、合わせてやる便秘対策が間違っている可能性があります。

ビフィズス菌と乳酸菌の違いを理解し、正しい摂取方法を覚えてみましょう。

このページでは、ビフィズス菌の特徴と、効果的な摂取方法、合わせてやりたい便秘対策を解説しています。

ビフィズス菌飲料や薬で便秘が改善できなかった方が、このページの情報を参考にして、最適な便秘解消法を見つけることができると幸いです。

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乳酸菌の基礎知識

乳酸菌とビフィズス菌は同じ種類のものだと表現することがあります。

どちらも腸内細菌の善玉菌で、乳酸を産生させることから、乳酸菌もビフィズス菌も「乳酸菌」というひとくくりにされることが多いようです。

しかし、生物学的にみてみると、乳酸菌とビフィズス菌は違います。

この項目では乳酸菌の基礎知識として次のことを解説していきます。

  • ビフィズス菌と乳酸菌の違い
  • ビフィズス菌は大腸に多くすんでいる
  • ビフィズス菌とは
  • 乳酸と酢酸を発生させる
  • ビフィズス菌の効果
  • ビフィズス菌をヨーグルトに加える方法

まずはこれら6つの内容について確認していきましょう。

1-1・ビフィズス菌と乳酸菌の違い

乳酸菌とは「乳酸」を生み出す菌の総称で、ビフィズス菌も同じく乳酸を産生させるため、乳酸菌の一種だとされています。

しかし、生物学的にみると異なる菌で、菌属で分類すると全く違ったものであるのです。

    <乳酸菌>

  • ストレプトコッカス
  • ラクトバチルス
  • ラクトコッカス
    <ビフィズス菌>

  • ビフィドバクテリウム

このように菌属で比較すれば、ビフィズス菌と乳酸菌は異なるもとだといえます。

1-2・ビフィズス菌は大腸に多くすんでいる

乳酸菌とビフィズス菌は菌属でも異なるもので、その特徴的な性質の違いは、生育環境にあります。
酸素があっても生育できるのが乳酸菌のため、おもに小腸に存在するのが特徴です。

その一方で酸素があると生育できないビフィズス菌は、酸素が少ない大腸に多く生育しています。
そして、腸内に生育する数にも違いが見られています。

乳酸菌は1,000万~1億個ですが、ビフィズス菌は100憶~1,000憶個も生育するのです。
その割合は乳酸菌が0.1%なのに対し、ビフィズス菌は99.9%と多くを占めています。
つまり、大腸に生育する善玉菌のほとんどがビフィズス菌なのです。

1-3・ビフィズス菌とは

ビフィズス菌は1899年に発表され、Y字型を持つものもある菌です。

赤ちゃんから発見された

世界で初めて発見されたビフィズス菌とは、ビフィダム菌でした。

健康な赤ちゃんの便中に、ビフィズス菌は発見されました。

赤ちゃんの腸内に多い

胎内にいる赤ちゃんの腸は無菌状態なのに対し、生まれてすぐにビフィズス菌が増殖します。
生まれて1週間くらいの赤ちゃんの腸内は、約95%がビフィズス菌で占められているのです。

初めて発見されたビフィズス菌とは、母乳栄養児の便中で発見されたものでした。
しかし、離乳が始まる頃にはビフィズス菌が減少することから、母乳には腸内のビフィズス菌を増加させる作用があると予測し研究されています。

このことを解明する研究が、片山高嶺教授と東京大学教授の共同研究によっておこなわれたと発表されています。
その研究では、母乳に含まれるオリゴ糖とビフィズス菌との関係性に着目したものです。
ビフィズス菌は母乳中に含まれるオリゴ糖に関する酵素を唯一保有しており、完全母乳育児で育てた赤ちゃんの便にはビフィズス菌が多く、オリゴ糖に関する酵素の遺伝子数が多いことを発見しました。

母乳は腸内のビフィズス菌を増やすために欠かせないものと考えられ、ヨーロッパでは人工乳に母乳オリゴ糖を添加させる試みもあります。

母体由来のビフィズス菌が赤ちゃんに伝わる

では、赤ちゃんの腸内に生育するビフィズス菌は、どこからくるのでしょうか?
ヤクルトの研究では、母体が持っているビフィズス菌が、赤ちゃんに受けつがれると明らかにしています。

研究では出産前の妊婦と、生まれた赤ちゃんの便からビフィズス菌を取り出し、自然分娩だった母子の8組中、6組で母体と同様のビフィズス菌を赤ちゃんが保有していたことを発見しました。
一方で帝王切開にて生まれた赤ちゃんの場合は、ビフィズス菌は持っているものの、母親とは異なるもので、ビフィズス菌の定着も自然分娩の赤ちゃんと比べて遅いことがわかっています。

赤ちゃんがビフィズス菌を多く保有しているのは、まだ免疫力が発達していない状態で、病原菌から守る働きがあると考えられています。
これから妊娠や出産の予定がある方は、赤ちゃんの健康を守るために、妊娠前からビフィズス菌を摂取し、腸内環境を整えておくようにしましょう。

1-4・乳酸と酢酸を発生させる

乳酸菌とビフィズス菌の違いは、乳酸菌が乳酸しか産生しないのに対し、ビフィズス菌は乳酸と酢酸の2種類を生み出す違いもあります。
酢酸も腸内を酸性に傾け細菌などの悪玉菌をやっつける働きがある成分です。

ビフィズス菌が生みだす酢酸はより殺菌力が強力で、悪玉菌をやっつける働きが強くなっています。

腸内の悪玉菌に影響を与える

生まれた直後の赤ちゃんの腸内にビフィズス菌が多いのも、この酢酸の力を得るためです。
お産のとき、赤ちゃんは産道や肛門に含まれる細菌にも触れてしまいます。このとき、ビフィズス菌を母体から受け継ぐとともに、悪玉菌も登場。
この悪玉菌から赤ちゃんを守っているのが、腸内にすみつくビフィズス菌なのです。

赤ちゃんの腸内で90%も占めていたビフィズス菌ですが、離乳食が始まると10%程度にまで減少、年齢を重ねるごとに、フィズス菌は減少していきます。
また、生活習慣にも大きく関係しており、若い人でも食生活が乱れや、無理なダイエットを繰り返すと、ビフィズス菌は減り悪玉菌が増加していくのです。
大人になると、仕事のストレスや脂っこいものの食べ過ぎ、仕事でお酒を飲む機会も増えて、さらにビフィズス菌は減っていきます。

腸内のビフィズス菌は、赤ちゃんの頃に母体からもらったものが基礎となるため、子どものころからアトピーや便秘の症状があった方は、母体からビフィズス菌をもらう割合が少ない可能性も考えてみてください。
大人になっても便秘で悩んでいる人のなかには、子どものころからすでに便秘症で悩んでおり、さらに年齢を経過することによってビフィズス菌が減り、便秘や痔に悩まされる方は少なくありません。

1-5・ビフィズス菌の効果

ビフィズス菌が産生する乳酸や酢酸によって、悪玉菌が増殖する環境を改善し、腸内環境を整える働きが期待できます。

それ以外にも多数の効果がわかってきているのです。

    • 病原菌の感染防止

ビフィズス菌が発生させる乳酸や酢酸によって、腸内が酸性に保たれ、病原菌の感染予防に役立っています。

    • 血中コレステロールを下げる

動脈硬化の原因となる血中コレステロールを下げる働きも確認されています。

    • ビタミンの生成

ビフィズス菌はビタミンB1、B6、B12、ビタミンK、葉酸などをつくり出すことがわかっています。

乳酸菌はこれらビタミンをつくることはできませんから、ビタミン生成の意味ではビフィズス菌が優れているのです。

乳酸菌とビフィズス菌はどちらがいいのか?

ビフィズス菌は乳酸菌にはない酢酸を生成させ、腸内の悪玉菌の増殖を抑えてくれます。

そのため、便秘や下痢など腸内環境を整える目的があるなら、ビフィズス菌がおススメです。

便秘薬としても処方されることがあるビフィズス菌を含む「ビオフェルミン錠剤」では、ラットの下痢モデルで試験をおこなったところ、下痢を抑制する効果が確認されました。

便秘モデルにおいても、便の量が増加し、腸内環境のPH低下が認められています。

免疫力アップやアレルギー対策など、腸内環境を整えるなど幅広い目的もあるなら、乳酸菌を摂取しましょう。

1-6・ビフィズス菌をヨーグルトに加える方法

ヨーグルトでビフィズス菌を摂取しようとおもっても、思ったよりビフィズス菌配合の商品が少ないことに気が付きます。

その理由は、ビフィズス菌は酸素があると生育することはできず、乳酸菌と比べて商品化することが難しいからです。

  1. ビフィズス菌を単離させて培養
  2. ヨーグルトにビフィズス菌を加えるためには、まずビフィズス菌を単離させ培養させる必要があります。

  3. 最初に加えると酸っぱくなるため後で加える
  4. ビフィズス菌は乳酸と酢酸をつくり出し、酸味が強くなってしまうため、最後に加えられています。

    酸素を嫌うビフィズス菌を配合させるためには、パッケージの工夫も必要です。

ヤクルトで売られているミルミルはビフィズス菌入りで、5層構造のパッケージを採用し、内部に空気が入らないようになっています。

森永のビフィダスにもビフィズス菌が含まれており、酸素を通しにくいプラスチック容器を採用し工夫しているようです。

2・ビフィズス菌の効果的な飲み方

ビフィズス菌も含む乳酸菌は、生きている菌でも死んでいる菌でも効果はあまり変わらないといわれています。

しかし、ビフィズス菌は乳酸や酢酸をつくり酸性に保つ働きや、ビタミン生成も促すことから、生きている菌にも意味があるといえるでしょう。

2-1・ビフィズス菌は酸に弱い

残念ながら乳酸菌やビフィズス菌は酸に弱く、そのまま摂取しただけでは、胃酸で死んでしまいます。
そのため、腸までビフィズス菌を届ける「耐酸性カプセル」が登場しました。

耐酸性カプセルとは、外側にペクチンなど酸性では溶けない成分が使われ、胃で溶けず腸で中身が飛び出すカプセルのことです。
商品によってはPH1.2の環境でも壊れる割合が少なく、熱にも強い条件を生み出す耐酸性カプセルもあります。

耐酸性カプセルを用いたビフィズス菌サプリは、実験によって多数の効果が確認されています。

  • 人工透析患者の腸内細菌の改善
  • 慢性腎不全の進行が遅くなる
  • 透析患者の血清リン値を下げる効果

これらの目的がある方も、耐酸性カプセルを用いたビフィズス菌サプリがおススメです。

食後であれば腸に届きやすい

耐酸性カプセルであっても100%の割合で腸までビフィズス菌を届けることは難しいため、より効果を実感したい方は、食後に飲むようにしましょう。

空腹時と比べて胃酸が薄められているため、腸まで届きやすいといわれています。

2-2・大量に摂取しても意味がない

ビフィズス菌はもともと人の腸内に住み着いている菌ですが、ビフィズス菌が含まれているヨーグルトを毎日食べても、その菌が腸内に定着するわけではありません。

腸内細胞は3日に1日の割合で生まれ変わり、腸内に住み着くビフィズス菌も便と一緒に排出されてしまいます。

腸内細菌の種類は小児の頃に決まる。

赤ちゃんが持つビフィズス菌は母体由来だと説明しました。
生まれてからも赤ちゃんはさまざまな菌に触れていくのですが、腸内細菌のベースは3歳までに決まってしまうともいわれています。

もちろんその後の食生活によって腸内フローラを改善することは可能で、3歳以降は何をやっても腸内環境がよくならないというわけではありません。
しかし、若いころにビフィズス菌を保菌しておいて、大人になっても自分由来のビフィズス菌を摂取したほうが効率はよくなるといえます。

2-3・他人由来のものと自分由来のものがある

実はビフィズス菌には他人由来のものと、自分由来のものに分かれています。
自分由来のビフィズス菌とはもともとその人の腸内に生育するビフィズス菌のことで、持っていない他人由来のものと比べて、腸内に定着しやすいといえるのです。

人によっても持っているビフィズス菌の種類は異なり、人種でも違いが見られていることがわかっています。
日本人にはビフィドバクテリウム属のビフィズス菌が多く、炭水化物代謝に優れている民族です。
昔から穀物を主食にしてきたことにより、炭水化物を代謝しやすい腸内細菌になっています。

自分由来のものは効果が得られやすい

もっとも効果が得られやすいのは、若いころに保有していたビフィズス菌を分離させておき、それを培養させてカプセルに詰めたサプリです。
実際にはそのようなことはしていない人が多いため、自分由来のサプリは利用できないでしょう。

市販のビフィズス菌サプリを摂取しても、あまり効果がなかった方は、種類を変えてみるのもひとつの対策です。
自分がもともと保有しているビフィズス菌が含まれている商品がみつかれば、効果も得られやすくなります。

3・なぜビフィズス菌を選ぶのか?

ビフィズス菌を摂取する目的は、便秘と下痢の2つの対策です。

なぜ便秘と下痢の両方にビフィズス菌は効果的なのか解説していきます。

3-1・便秘対策

小学館女性インサイト研究所が、20~30代女性に便秘の調査をおこなったデータがあります。
その内容によると、ときどき便秘が53.7%、主に便秘がちが13.6%、ひどく便秘が6.1%でした。合計で73.4%の人が便秘で悩んでいることになります。

女性はどちらかというと便秘になりやすく、男性は下痢体質が多いようです。

実は赤ちゃんは下痢も便秘もしにくくなっています。
その理由は腸内にビフィズス菌が多く存在しているからです。赤ちゃんは母乳やミルクからしか栄養を摂取できず、下痢や便秘を繰り返していれば、栄養をきちんと摂取できません。
離乳が始まるとさまざまな栄養が摂取できるようになり、赤ちゃんの腸内ではビフィズス菌が減ります。

さらに年齢を重ねると便秘になりやすいのは、腸内にビフィズス菌が少ないからです。

特別養護老人ホームでほぼ寝たきりの高齢者を対象に、ビフィズス菌と排便の状態を調査したデータがあります。57人の対象者は2日に1回以下の排便しかない状態で、便秘薬常用者は39%もありました。
高齢になるほどビフィズス菌は少なくなりやすく、さらに寝たきりという環境もあって、便秘となる人が多いのでしょう。

この対象者にビフィズス菌を摂取させたところ、排便の回数が増加しました。このデータから便秘の原因のひとつがビフィズス菌の減少で、摂取することで便秘解消に役立てられると考えられます。

30代女性も生活習慣の乱れやストレスなどによって便秘になることがありますから、ビフィズス菌を摂取して腸内環境を整えましょう。
便秘になると腸内に悪玉菌が増加し、有害物質の作用によって大腸がんリスクが高まります。ビフィズス菌は乳酸や酢酸により腸内を酸性に保ちますから、有害物質が増えにくい環境も整えてくれ、大腸がん予防にもなるのです。

合わせて食物繊維を摂取する

便秘しがちな方はビフィズス菌のみに頼るのではなく、食物繊維を積極的に摂取し、排便を促すようにしましょう。

食物繊維は消化することができないため、腸を刺激しぜん動運動を促します。

水溶性食物繊維は便をやわらかくし、不溶性食物繊維は腸を刺激するのに便利な成分です。

最近は食生活が欧米化しているため、食物繊維の摂取量が減っている傾向があります。

便秘対策に理想的なのは不溶性と水溶性食物繊維を同じくらい食べることです。

生野菜だけで摂取しようと思うと食べる量が多くなり大変ですから、豆類、イモ、キノコ類、海藻類を取り入れましょう。

主食に雑穀米を入れる方法や、パンなら全粒粉のものを選ぶだけでも、食物繊維は増やすことができます。

ビフィズス菌と相性がよいオリゴ糖

ヨーグルトやサプリなどでビフィズス菌を摂取するなら、合わせてオリゴ糖も取り入れると効果的です。

オリゴ糖はビフィズス菌のエサとなり、ビフィズス菌の活性に役立ちます。

オリゴ糖は胃や小腸では消化吸収されず、大腸まで届くことができるため、大腸にすむビフィズス菌のエサとなります。

ビフィズス菌はオリゴ糖を食べると乳酸や酢酸を出し、この酸のおかげで腸内環境が改善されるのです。

ビフィズス菌サプリを選ぶなら、同時にオリゴ糖も摂取できるものを選びましょう。

ヨーグルトでビフィズス菌を摂取するなら、オリゴ糖を加えて食べると効果的です。

ただしオリゴ糖はとりすぎるとお腹がゆるくなりやすいため、摂取量は調節しましょう。

3-2・下痢対策

ストレスが多い人は下痢体質になりやすく、場合によっては過敏性腸症候群となります。
通勤中の電車内でガスが溜まり、急にお腹が痛くなることもある病気です。

そのような方にもビフィズス菌はおススメです。
その理由はビフィズス菌が消化吸収を助ける働きと、悪玉菌の増殖を抑える働きがあるからです。
下痢をおこしやすい体質の方は、消化に負担がかかる食べ物で下痢になる方も少なくありません。

ビフィズス菌は乳糖を分解し消化吸収を助ける働きと、乳酸と酢酸をつくることにより悪玉菌の増殖を防ぐ働きがあるため、下痢予防にも使うことができます。

下痢とは便の水分が多い状態のことです。
大腸では余分な水分を調節する働きがあり、適度な硬さにしてから便を排出します。
口から入った水分の99%は腸で吸収されるのですが、下痢になる方はそのバランスが崩れている状態です。

  • 乳糖を分解できずお腹を壊すタイプ
  • 人工甘味料をとりすぎたときに下痢するタイプ
  • 腸の細菌や毒素の影響で腸からの水分分泌が増えるタイプ
  • 腸のぜん動運動が促されるタイプ
  • クローン病や潰瘍性大腸炎など

これらが下痢の原因です。

人工甘味料や乳糖で下痢をしてしまう外因性のものや、よく噛まず下痢になってしまうタイプもあります。
心因性の下痢もあるため、その原因を知ることが大切です。
消化吸収が悪い場合や、腸内の細菌や毒素の影響があるなら、ビフィズス菌は下痢対策に使うことができるでしょう。

4・ビフィズス菌の副作用について

ヨーグルトやサプリでビフィズス菌を摂取していると、まれに副作用が出てしまうことがあります。

  • アレルギーが悪化することもある
  • 肌荒れの原因となることもある

これらの問題をチェックしておきましょう。

4-1アレルギーが悪化することもある

アレルギーの悪化が、明らかにビフィズス菌サプリによる問題なら、配合成分に注意してみましょう。
なぜなら、ビフィズス菌の培養に牛乳が使われていることもあるからです。

牛乳アレルギーとは乳たんぱくの一種「カゼイン」によるアレルギーのことです。
どちらかというと20歳以下の人に多く見られています。

乳幼児は腸の発達が未完全で、カゼインを消化することができず、アレルギー症状が出やすいのです。
子どもの頃に牛乳アレルギーでも、消化器官が発達することで症状は出なくなることもあります。

ビフィズス菌サプリで皮膚症状や、呼吸困難などの症状が出た場合に注意が必要です。
牛乳アレルギーかは病院でのアレルギー検査でわかるため、牛乳で症状が出たことがある方は、一度調べてもらうとよいでしょう。

牛乳で下痢しやすいなら乳糖不耐症

牛乳アレルギーと間違いやすい症状に、乳糖不耐症があります。

乳製品をとってお腹がゴロゴロする方は、「乳糖不耐症」なのでしょう。
アレルギーと間違われやすいのですが、カゼインの影響ではなく、乳糖を分解できないからです。

日本人はもともと乳製品を摂取することが少なく、乳糖を分解する酵素の「ラクトース」を持っている人が少なくなっています。

牛乳でお腹がゴロゴロしやすい人でも、乳酸菌やビフィズス菌が含まれているものなら、これらが乳糖を分解するため摂取することは可能です。
乳糖不耐症の人は、乳酸菌やビフィズス菌サプリなら、下痢になる心配はありません。

4-2・肌荒れの原因となることもある

ビフィズス菌サプリを飲み始めてから、急に肌荒れしだすこともあります。
その理由は、疲労の回復や、肌・髪・爪を作る成分のビオチンが減少しているためです。

ビオチンは腸内で合成される水溶性ビタミンで、糖の代謝に使われています。
ビフィズス菌は糖をエネルギーにして乳酸や酢酸をつくるため、本来はビオチンと協力して糖の代謝に役立っているのです。
ところがビフィズス菌のなかには、ビオチンと相性が悪いものがあることがわかっています。

腸内のビオチンを無効化してしまうから

相性の悪いビフィズス菌を摂取してしまうと、腸内のビオチンを無効化してしまい、肌荒れなどの症状が出てしまいます。

多数あるなかビオチンをエサにするものがある

ビフィズス菌のなかでビオチンと相性が悪いのは、フェカリス菌です。
フェカリス菌がビオチンを食べてしまうため、副作用として肌荒れがおこることがあります。

ちなみに死菌のフェカリス菌を摂取した場合は、ビオチンを食べてしまうことはありません。
死んだフェカリス菌でも腸内環境を整える作用は期待できますから、生きたものがサプリに入っていなければ問題はないでしょう。

一方でビオチンを増やす働きがある、アシドフィルス菌もあります。
アトピーでビオチンの生成が重要な方は、1種類のビフィズス菌だけでなく、複数含まれているものを選ぶのがおススメです。

重要なのは腸内のビフィズス菌バランスで、フェカリス菌を避け過ぎるよりも、バランスよくビフィズス菌が含まれているサプリを選びましょう。

5・ビフィズス菌サプリの選び方

ビフィズス菌をサプリで摂取する場合、カプセル、粉末の2タイプがあります。
さらに手軽な方法として、ビフィズス菌チョコレートも選択可能です。

それぞれの特徴について比較していきましょう。

5-1・カプセル

ビフィズス菌サプリはカプセルタイプがよく出回っています。

腸内環境を整える目的があるなら、生きたビフィズス菌を腸まで届け、乳酸や酢酸の作用で腸内を酸性に傾けることが必要です。

そのため、ビフィズス菌サプリは腸まで届くか確認してから選びましょう。

耐酸性カプセルを選ぶ

耐酸性カプセルなら胃で溶けず腸までビフィズス菌が届きます。

ビフィズス菌が腸まで届けば、糖をエネルギーに乳酸や酢酸をつくり出し、腸内の悪玉菌の増殖を防ぐのです。

便秘や下痢対策など、腸内環境を整えるためにビフィズス菌を摂取するなら、耐酸性カプセル採用のビフィズス菌サプリを選んでみましょう。

5-2・粉末

粉末状のビフィズス菌サプリでは、耐酸性カプセルのように胃酸に強くはないため、腸までビフィズス菌を届けることはできません。

PH3でも壊れやすい

耐酸性のものでなければPH3の環境でも溶けやすく、胃で死んでしまいます。

ただし、森下仁丹のビフィーナのように、粉末状でもカプセル技術を使ったものなら、胃酸で溶けず腸まで届くことは可能です。
ビフィズス菌を皮膜で覆うことで胃酸にも強くしている商品で、噛まずにそのまま飲む必要があります。

5-3・ビフィズス菌チョコレート

ビフィズス菌チョコレートとは、森永製菓から販売されているチョコレートのことです。
2017年に発売となった商品で、他社では見られないチョコレートにビフィズス菌が含まれています。

含まれているビフィズス菌は、ビフィズス菌BB536で、10枚当たり20憶個も配合されています。
BB536とは森永独自のビフィズス菌で、酸や酸素に強く大腸まで届くビフィズス菌だとされている菌です。
森永の研究によって、病原菌による感染予防、アレルギー予防、潰瘍性大腸炎の緩和の効果などが明らかになっています。

まとめ

乳酸菌が乳酸のみの生成なのに対し、ビフィズス菌は乳酸と酢酸の2種類をつくり出すため、腸内環境の改善に特化した菌だといえます。
そのことからビフィズス菌は、便秘や下痢の改善におススメです。

長年便秘に悩まされ痔に発展した方にも適している菌で、加齢により少なくなった腸内のビフィズス菌対策としても使えます。

ビフィズス菌はもともと赤ちゃんに多く、母乳育児で育たなかった方は、子どもの頃にビフィズス菌の基礎が育っていない可能性もあります。
子どものころから便秘、アレルギー体質という方は、もともと持っているビフィズス菌が少ない可能性もあるため、ビフィズス菌サプリなどで対策することをおススメします。

摂取する場合は生きたビフィズス菌を腸まで届けるため、耐酸性カプセルを選んでみてください。