ラクトフェリンの特徴

ラクトフェリンは哺乳類の乳に多く含まれていますが、とくに人の赤ちゃんは初乳から1日に5~7gも摂取します。その量は母乳の主用たんぱく質ガゼインに次いで多く、それだけ人はラクトフェリンに依存していることがわかります。さらにラクトフェリンは母乳のみならず、成人の涙や唾液など外界と直接触れる場所に含まれており、ラクトフェリンは外界からの刺激や感染などから守っていることがわかります。ラクトフェリンは世界で様々な論文が発表されており、現代人に見られる多くの病気に関する研究が行われ注目されています。動物実験ではウイルスなどに対する抗菌作用や、抗炎症作用、IgE産生抑制作用、発がんの予防などの効果報告が多数あります

鉄と結びつく作用

ラクトフェリンは鉄と結びつくことから、病原菌から鉄を奪い生育環境を無くし抗菌作用が得られることがわかっています。ラクトフェリンの効果として今まで報告されたなかには、異物認識の強化が挙げられます。たとえばウイルス、細菌などの病原菌に対し改善効果があります。ラクトフェリンに対する抗菌性の研究では、水虫・歯周病・腸内の悪玉菌・風邪の原因となるウイルスや細菌・肝炎の原因となるウイルスなど多彩にわたります。ラクトフェリンは鉄との結合力がとても高く、マクロファージや好中球の中で鉄と結びつき、病原菌を攻撃します。とくに歯周病は口の中だけの病気に留まらず、全身疾患とも関連性がわかっており、ラクトフェリンを利用した歯科治療は既に行われています。

ラクトフェリンのデメリット

ラクトフェリンには病原菌を抗菌する作用や、腸内環境を整え免疫力強化、脳にまで作用しストレッサーを取りのぞく効果が発見されています。現代人がかかる様々な病気に効く万能な成分という感じがしますが、実はラクトフェリンにもデメリットがあります。ラクトフェリンは血中半減期が極めて短い特徴があります。さらにラクトフェリンは糖たんぱく質の一種で、熱や酸に弱くそのまま取り込んだだけでは数分程度で消失します。サプリメントやヨーグルトに添加しても、胃酸でほとんどが分解されてしまいます。乳幼児の場合は消化器官がまだ発達しておらず、母乳からラクトフェリンを摂取しても分解せず腸まで届けることができます。成人も同様の効果を得るためには、「腸溶性」でなければなりません。