抗菌・抗ウイルス作用

ラクトフェリンを口腔内治療として使うと、速やかな効果が得られることがわかっています。動物実験によると24時間以内に効果が得られ、ウイルスや細菌の生育環境を奪うことが確認されています。口の中で溶かすラクトフェリンでは、舌苔が少なくなったり、口の中がつるつるになったりと、効果をすぐに実感することができます。ラクトフェリンの抗菌作用や、抗ウイルス作用により、様々な病原菌を減らす対策に使うことができます。口腔内で悪さをする菌を押さえたり、体外から進入してきたウイルスや細菌を減らしたりする働きなどが得られます。ホコニコ乳業の研究結果では、ラクトフェリン入りヨーグルトを毎日食べることで、ノロウイルス対策にもなるとされています。

歯周病治療に期待される

ラクトフェリンの抗菌作用として注目されているのが、歯周病への治療です。歯周病は成人が歯を損失する90%もの高い割合を持っており、日和見感染の一種です。歯周病は感染した当初はなんら症状がなく、ゆっくりと進行していき気が付いたときには既に遅いことも多くなっています。歯周病の治療として現在有効としているのが、歯石を除去する治療を継続し、感染源を絶つ方法です。しかしその治療では根治させることがむずかしく、治療を止めると再発してしまうのが問題となります。そこで歯周病の新たな治療として登場したのがラクトフェリンです。現在では歯科医のなかでラクトフェリンサプリメントや、口の中に貼りダイレクトにラクトフェリンを届ける治療などを利用するところも増えています。ラクトフェリンは菌の生育環境を奪い、免疫力アップにより根治しやすい環境をつくり出してくれます

新型インフルエンザ対策にも

ラクトフェリンはインフルエンザウイルス対策としても期待されている成分です。インフルエンザが感染し発症するためには、数日間の潜伏期間を経ています。その間は何も症状が起こらず、体の免疫機能がウイルスと戦いそのうえで発症するかが決まります。ラクトフェリンを使用した動物実験によると、経口投与した場合に白血球のインターフェロンの産生を高め、NK細胞の異物破壊機能を強化することが確認されました。これらの働きにより通常のインフルエンザだけでなく、新型インフルエンザまでにも効果があると考えられています。ウイルスが体内に侵入してきても、免疫力がしっかり働いていれば発症しないか、発症しても症状が軽くて済むといえます。